他郷阿部家で話し考えたこともろもろ

9月の長い夏休みで島根・石見銀山に行ってきた。

羽田から1時間くらいで着く出雲空港からレンタカーでさらに丸2時間、
ガチの山奥に前職でお世話になった人を訪ねに。


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本来は他の旅行客(最大3組)と一緒に食卓を囲み
オーナーの松場登美さんと話しながらの夕食が醍醐味。

・・しかしながら当日キャンセルが出てしまったよう。
「今夜はオーナーとマンツーマンですね。がんばってください(笑)」
と給仕さん。いや(笑)ではないですよ緊張します

でもその緊張が逆にいいふうに働いたのかもしれない。
松場さんとできた話を残しておこうと思う。

①今の若者はすごい。ちゃんと現代生活の危うさに気づいている。
いつかご飯や野菜などの食べ物が今のように食べられなくなる未来が来る危険性とか。

→そういう嗅覚はやっぱり正しいということを言われたような気がして嬉しかった。
普段東京での生活では1ミリも感じないけど、こういう田舎では勘がすごく働く感じがする。

②町と一緒になって今後の100年を考える会議を行っている。
基本的に新しく出て来るものを予測することはできない。(iPhoneが出て来たのは11年前)
ので今決められるのは「何を残すか」しかない。

→こういう場所に来ると、いつもの自分が目の前のことに追われるばっかりで未来のことなんて考えてなかったなーと言うことに気づくんですが、正直100年先とか壮大すぎてここはちょっとわからなかったのが正直なところ。。

③戦後の高度成長の中で生活が便利になった事で、暮らしの力ががくっと落ちてしまったと思う。
我々のさらに下の世代はもっとそれを知らない。我々には伝える責任がある。
この家は生活、暮らしをきちんとやって行く事に向き合わせてくれる。
それを伝えたくて一般の人もお招きするようになった。
→他郷阿部家では晩御飯の前に10分ほどのショートムービーを見せてくれる。
それはかつて廃屋だった場所が住む場所になり、旅館になる過程。
ライブやらイベントやらをどんどこやっている「ハレ」に対して、
ここは「ケ」に向き合わせてくれる場所なんだな、と。

決して東京のように便利なものにあふれているわけではない場所で、なんかみんな元気だしおしゃれだし、豊かだなーと思って、結局豊かさって何なんだろう、という壮大な命題が生まれた、そんな石見銀山訪問だった。

松場さん曰く、豊かさの極地は一緒にいたいと思える人達とご飯を食べること。食事は五感を全て使う。誰と、どこで、どんなシチュエーションで、何を食べるのか。それが満たされていることが豊かさなんだと思いますね、と優しく語ってくれたことも印象的でした。

本当にやりたいことやって、ぐるっとひとまわり大きくなったらまた訪ねたいです。ありがとうございました。

投稿者プロフィール

すっきー
すっきー
神奈川県在住の27歳男性!働きながらブログを書いています。2017年10月からスタート。投稿200記事を目指して日々奮闘中。好きな音楽、本、食べ物など、つれづれと書いています。

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